近世ラテン語講読:エラスムス『平和の訴え』


戦争に反対し、私(=平和の女神)を称えただけで命の危険に晒される、

こんなとんでもないことが許されてよいのでしょうか、との訴えが、

まさに今の時代にも痛々しいほどに響きます。

 今こそ声を大にして・・・

 

近世ラテン語講読

エラスムス『平和の訴え』

金曜日 17:00~18:30

 

<教材>

O.Herding ed. Querela Pacis: Opera Omnia Desiderii Erasmi, IV-II, 1977.(校訂版)(pdf を用意します)

 

箕輪三郎 [二宮敬] 訳『平和の訴え』(岩波文庫)

講師:堀尾 耕一

 

[ 3月 8,15,22 ]

 

春学期(4〜6月)全10回

4月 12,19,26

5月 10,17,24

6月 7,14,21,28 


トマス・モアの『ユートピア』が出版された翌年、1517年に発表された『平和の訴え』は、戦争の絶えない人間社会において自らが不当に扱われていることを訴える平和(Pax)の女神が一人称で語るという体裁をとり、『痴愚神礼讃』の場合と同様、古代の模擬弁論(declamatio)に範を求めています。同時に本書は、当時イタリア半島をめぐってヨーロッパの諸侯が延々と繰り広げてきた戦争をいかに終結させるかという、きわめて現実的な課題への応答として用意されたものでもありました。人文主義的な知性がどこまで現実の政治に訴えかけることができるのか、われわれとしてもこの目で確かめずにはいられません。講読2年目となり、「訴え」もいよいよ佳境に入ってきます。



年間スケジュール

 

春学期:4、5、6月

夏学期:7、8、9月

秋学期:10、11、12月

冬学期:1、2、3月

受講料

 

毎週の講座:各学期10回分につき 25,000 円

隔週の講座:各学期 6回分につき 15,000 円

 

学期ごとに銀行振込にて前納をお願いしております。

教材

 

教材は基本的に各受講生においてご準備ください。洋書に関しては、Amazon など通信販売によって容易に入手することができます。どうしても調達が難しい場合にはご相談ください。


横浜古典学舎

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