われもまたアルカディアに・・・
ラテン語講読
ウェルギリウス『牧歌』
火曜日 16:00~17:30
【教材】テキスト+注釈
R.Colemam, Vergil: Eclogues, Cambridge 2008.
(各受講者にてご用意ください)
J.Conington, P. Vergilii Maronis Opera, with A Commentary,
London 1858. (名高い注釈書、pdf版を用意します)
川島重成、茅野友子、古澤ゆう子 編
(「牧歌」を主題的に扱った論文集)
講師:堀尾 耕一
[ 6月 4,11,18,25 ]
夏学期(7〜9月)全10回
7月 2,9,16,23,30
8月 6,27
9月 3,17,24
永遠の桃源郷アルカディアを舞台に、牧人たちが繰り広げる歌の世界。ヘレニズム期のギリシアで生まれた比較的新しいジャンルである「牧歌」idyllion に範をとり、若き詩人ウェルギリウスが初めて発表した詩集『牧歌』ecloga は、しかしその朗らかな外観をいくぶん裏切るかたちで、激動の内乱期を生きぬいた詩人自らの体験を色濃く反映する、じつに陰翳に富んだ文学作品となっています。この講座では、ラテン語の精読を基本に据えながらも、こうした時代背景や、あるいは近代作家への影響など、様々な角度から本作の文学的可能性について探ってみたいと考えています。 講読も2年目となり、第6歌以降を少しずつ丁寧に読み進めていきます。
年間スケジュール
春学期:4、5、6月
夏学期:7、8、9月
秋学期:10、11、12月
冬学期:1、2、3月
受講料
毎週の講座:各学期10回分につき 25,000 円
隔週の講座:各学期 6回分につき 15,000 円
学期ごとに銀行振込にて前納をお願いしております。
教材
教材は基本的に各受講生においてご準備ください。洋書に関しては、Amazon など通信販売によって容易に入手することができます。どうしても調達が難しい場合にはご相談ください。